何かで泣ける感受性がうらやましい。俺も泣けるか試してみよう。
よくいるよね、スポーツバーとかで日本代表が勝つと、まるで自分が勝ったかのように大はしゃぎする人。
渋谷の交差点で見知らぬ人々とハイタッチを交わし、歓声をあげながら楽しそうにしている若者。
時には負けると自分が負けたかのようにワンワンと泣きだす人だっている。悔しいです!とかインタビューで答える観客。選手が悔しいって言うなら分かるが、あんたらが悔しいんかい!と突っ込みを入れたくなる。
他人を頑張って応援し、勝ち負けに一喜一憂する姿に、人に頑張れ言うよりも、おまえらがもっと頑張れ、と冷めた気持ちを感じているのと同時に、ただただ、うらやましい、と思うことがある。
なんでそんなに入れ込むことができるのか。盛り上がることができるのか。
感情移入ってやつが俺には苦手なようだ。
ドラマでも病弱な妹や彼女が、残り少ない時間を精一杯生きて、好きな人に囲まれて死んだりするシーンなんかあるけど、俺には悲しい感情が出てこない。
ちょっと不謹慎な話だが、小林麻央の訃報と海老蔵の会見を見て、俺の横にいた嫁は号泣していた。それを見て、
え?まじ?
と驚いた。だって自分にとっては、他のニュースと同じく、フーンって感じだったから。何の感情も出てこなかった。
俺はどこかぶっ壊れているのだろうか?
なんで泣けるのだろう。なんで物事に熱くなれるのだろう。自分とは関係のないものに。
よく分からない。
もちろん、例えばW杯の日本代表の試合は応援する。でも、いい試合が見たいなーぐらいにしか思ってなく、負けてもやっぱりなーとか、しょぼいなーとか、まあまあ頑張ったなーぐらいしか思わない。
泣いたり、ストレスが溜まったりするほどの想いはない。
思えば、身内の葬儀でも泣いたりしたことってない。と言っても、そんなに距離が近かった親戚でもないのだけど。
でも泣く人は泣く。
だから、自分はおかしくなんかない、感受性だって人並みに持ってるんだ!という願いにも似た気持ちで、それを確認しようと考えた。
アニオタが考えることなんて、大したことはない。泣けると言われるアニメを見たり、ラノベを読んだりすればいいんじゃないかと単純な思いつき。
目標は泣くこと。
無理やりでも感情移入してみる。
1.あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
結論から言うと、余裕で泣けましたw
頑張って感情移入した感はあるけれど、見るのは二度目だけど、やっぱりいいお話だなーと感動。
最終話は涙が流れ落ちる程ではないが、眼尻に涙が溜まり、それを拭うぐらいにはなった。
めんまの
「めんまね、もっとみんなといっしょにいたい!遊びたいよ。。。」
「だから、生まれ変わりする!みんなと一緒・・・だけど・・・」
「だからじんたん!お別れしたよ、だから!」
というシーンが一番グッときた。
しばらくブルーな気持ちにもなれたので、自分がまったく冷酷な感情をしかない魔物、ということはなさそうだ。
一安心。
2.プラスティック・メモリーズ
これもね、泣かせるアニメだと分かっているんだ。だってアンドロイド「ギフティア」の寿命は81,920時間。そして主人公のパートナーであるアイラもギフティア、という話になったとき、絶対最終回、お別れシーンじゃん!とか思ったし。
でもね、泣いたw
アイラのキャラに親しみが持てたこと、またツカサとの距離がちょっとずつ近づいていく純愛ストーリーに感動した。
せっかく恋人同士になれたのに!これからじゃないか!なんて感情移入もしちゃってた。
初めてツカサと偶然会ったとき、自分の境遇に涙を流してたアイラなのに、最後はとっても晴れやかな笑顔で終わりを迎えた。
あんなに怖がって、人との接触をできるだけ控えていたのに。
それを思うだけで涙が出ないわけがないw
でもちょっとだけどね。ほんのちょっと。
物語自体が面白かったのも、成功 = 涙を流せた要因だね。
最後に
ということで、感情が壊れているわけでもなく、ちょっぴりではあるがアニメで泣くことができた。
俺にとってカギになるのは、その人、出来事にどれだけ思い入れがあるか、ということ。
アニメって登場人物の感情が見れるから、感情移入しやすいのかもしれない。
それでも、他の人に比べたら、俺は感情がやや希薄かもしれない。例えばシュタインズゲートって最高のアニメだけど、あれで泣いたりなんてできないし。どこで泣くの?ってレベル。
だから俺は感受性をもっと磨きたいんだ。感受性豊かな人間になりたいんだ。
なんか人造人間が心を欲しているのと同じに見えてきたw
※追記
この記事を書いた翌日にシュタインズゲートを見直したら、普通に泣けましたw
まゆりを助けるためにβ世界線に行くと、紅莉栖が死ぬ、という無慈悲な現実。今まで2人で知恵を出し合ってここまでやってきたのに、と思ったら不思議と泣けてきました
ということで、Googleで「泣ける ラノベ」と検索をかけ、引っかかったラノベをいくつか買ってみました。泣く練習をすれば、泣く感受性がもっと身につくのではないか、という安直な考えから。
「LAST KISS」佐藤ケイ
「そして、君のいない九月がくる」天沢夏月
「三日間の幸福」三好槌
「あの夏、最後に見た打ち上げ花火は」助供珠樹
ほとんどが登場人物の誰かが死ぬ展開のような気がする。。。そして最後の「俺ガイル」ってちょっとジャンル違くないか?という突っ込みもありつつ。
この本を読み終えたとき、もう一段階、人間的にパワーアップした俺がいることを夢見て、今日はブログを終えよう。
見知らぬ人とハイタッチが出来る日はくるのだろうか?
望んでないけど。