「鼻のクリニック東京」に行ってきた その5(術後編)
手術から長かったインターバルを経て、ようやく帰宅許可がもらえた僕は嫁の運転する車に乗り、首都高で帰り着いた。ちなみに専用駐車場はないので、どこかのコインパーキングに停めなきゃいけないので、車で来院される方はご注意を。東京はコインパーキングもクレジット払い出来ることに驚いた・・・
平日の下りは首都高、東名高速と道路が空いていて、1.5時間もかからず自宅に到着した。このころには気分も回復し、多少疲れていたので、部屋でゆっくりしていた。
手術翌日は休まないといけないので、基本、暇である。なので、この日の為にと買っておいた装甲悪鬼 村正をずっとやっていた。
時間が経つにつれ、鼻は痛くなるし、酸素も鼻から吸えなくなった。夜には完全に詰まっていたと思う。抜け道ゼロ。これが本当に地獄だった!!次の通院時にこの詰め物をとるのだが、1週間後となる。その間、ずっと口呼吸だからね。1mmたりとも空気の通り道がないと、ジュースを飲むだけで耳が爆発するかのように、バチンって言うから。めっちゃ痛いし。耳。
みなさんも鼻をつまんだ状態で水を飲んでみるとこの気持ちが分かると思います。
飲み物で耳に衝撃が来る、ということは当然食べ物でもなります。ほんと、食欲わかなかった。数時間前のうな丼はおいしく食べれたのに・・・
あと、くしゃみしちゃいけないんだ。いや、してもいいけど、くしゃみの衝撃で鼻の詰め物が取れるといけないので、口からくしゃみの衝撃を逃がすような形でしなければいけない。
高等技術。
くしゃみするの、本当に怖かった。
そして、睡眠である。
寝れない。マジで。まず口呼吸が苦しすぎるのね。そして鼻から出血してしまうので、マスクをしてるんだが、それがさらに苦しさを倍増させる。口・喉、共にカラカラ。そして鼻が詰まっているので、イビキも酷い。嫁が寝室から逃げ出す様子もうかがえた。
朝起きたらリビングで寝てたから。ごめんなさい。
呼吸苦しい、自分の鼾うるさい、という最悪のコンディションなので1時間に1回以上、目が覚める。というか、この1週間、平均で3時間ぐらいしか寝れなかったな。
2日後からは仕事にも行った。普通に自転車乗ったけど、問題なし。仕事中、血がたれてくるので、マスクはもちろん、ガーゼを鼻に貼り付けて、血の受け皿のようにするんだけど、それが数時間で真っ赤になる。トイレで交換し、寝不足のまま、朦朧とする頭で仕事をやったけど、今になって思い返すと、よくやってたなって思う。1週間休み欲しかった・・・
何とか1週間を耐え凌ぎ、先生に経過良好、と詰め物を取ってもらったが、こんなに鼻から息を吸う行為が、楽ちんだし素晴らしいことなんだ、というのを実感した。東京から新宿について、トイレの鏡みたら、マスクに血がついて、吐血したみたいになってたけど。傍から見たらめっちゃ危ない人。
後は1か月後だったっけかな?検診も問題なく、今に至るわけだ。鼻の栓を抜いてからも、右鼻が詰まることが結構あったけど、現在は全く問題なし。両方の鼻で息が吸えるなんて本当に最高!!
ティッシュかむときも、ラッパみたいな音鳴らない。母親によく注意されてたけど、今となっては、あんなに詰まってたら、優しくかんだところでかめないし、無理な話だったんだってようやく理解できた。
もうあんな思いはしたくないけど、やって良かったとは本当に心の底から思う。全然、生きるの楽だから。普通の人ってこんな感覚だったんだなー。辛かった先には幸福が待っている。
術後1週間は本当に辛いし、手術決まるまでも とても長かったけど、その先の長い人生を考えるとやって損は絶対にないと思う。