仕事に飽きた。けどやろうと思えるものが見つからない・・・
今の会社に転職して、およそ8年が経つ。製造業の会社なのだが、最初は製造現場でのスタッフとして、商品や資材の在庫管理、製造計画=プランニングを任されていた。
最初の2年はとてもやる気に満ち溢れており、9時出勤なのに8時ぐらいから出社して業務を前倒してやっていた。夜は午前様。その時は全然気にならなかった。むしろ自分がやらなきゃとさえ思っていた。
自分がいないと製造がまわらない、そんな思いをもち責任ある仕事を任されるのはやりがいはあった。
でもそれとは別に不満はどんどん溜っていった。
他のスタッフはとっとと帰るのに、自分だけは作業が終わらない。その割に手当があるわけでもない。生産管理システムを使っての棚卸の検証も自分がやっているのに、システムの入力担当者にしか手当てはつかない。そしてシステムへの入力作業なんてとても楽ちん。
そんな境遇にだんだん不満を募らせていた俺は、2年後、上司に爆発した。
どうやら俺の残業時間が多すぎるらしく、何とかしろとのこと。
いや、その配置をしたのはあんただろうという怒りのもと、言いたい放題文句を言ってやった。今の業務から降ろせと言った。そしてこの部署にいたい、と思う理由はなくなった。
少し経った後、別業務を任されたが、簡単で仕方がない。そうやっていると、どんどん仕事を押し付けられた。
今まで俺がやっていた仕事は3人で分担をするようになった。俺と同じようにやれるものならやってみろ!と上から目線でタカをくくっていた俺は、結局3人がかりでしかできない状況をほくそえんだ。
将来のことなんて全然浮かばなかったが、エクセルを駆使して数値を分析したり、入力したり、という業務に興味がわいた。それは今までやってきた業務のなかで必要に迫られたスキルだったのだが、それが強みとなり、もっと伸ばしていきたいと思えるようになった。
その頃、そういう部署の上長と釣り仲間だった俺は、2人きりの時、部署異動出来ないかお願いをしてみた。
そしたらあっさりと異動が決まった。
所属部署の上長にすごく恨まれたがしったこっちゃない。他人の事よりもまず自分の事を優先。というか情や罪悪感というものは生まれなかった。
俺は人間関係が希薄なのかもしれない。
そして今の部署に異動して5年が過ぎようとしている。この分野、といっても会社内のとても狭い分野だが、俺以上に知識・経験を持っているスタッフはいない、と言われるようになる。
特別エクセルが強いわけではないけど。そこそこマクロが使える程度。でも今の会社だとそれ以上の人材がいない。よって天狗である。
あと新しい生産管理システムのプロジェクトメンバーになり検証・改善を進めてきたので、知識はかなり豊富になった。このプロジェクトはそこそこ楽しかった。
でもそれ以外のルーチン業務のつまらなさといったら・・・発狂したくなるレベルである。
エクセルを使用できる場面では、全てマクロ化してある。よって機械的にマクロ処理をするだけ。効率もいいし、ミスは少ないが単純でつまらない。
時間が余りすぎるので、他部署のカイゼンをしたり、自分で仕事をとってきたり。でもすぐ終わってしまうので、また暇になる。時間が経つのが遅くて仕方がない。
どっか別の部署に行きたいが、あまり興味が湧かない。そのなかでもIT関連には興味があるので、ヘルプデスクなんてやってみたいのだが、俺の知識では異動できないだろう。
となると、やはり転職したい。人生をずっと同じところでぐるぐる回っているような感覚を持ち続けるのは嫌だ。
今より少しでも楽しいと思えることをやりたい。
現状よりももっと楽しいこと、というのを選び続けていけば、天職に巡り合うのかもしれない。
でも日本では、そんなに気軽に転職ができない。少なくとも俺にはそういう固定概念が刷り込まれている。
欧米がどの程度か分からんが、日本では大学時の就職活動でしか行けない会社がある。中途採用なんて、今よりも待遇・環境が悪くなるような場合が多いように思える。
俺は大学時、今と同じようにやりたいことがなかった。それでも一生懸命探し、企業説明会に行っては自分の物事に対する興味のもてなさに絶望した。就職浪人となり、職安やキャリアカウンセラーに相談するが、根性が足りないと怒られた。
自分では頑張っているのに。こんなに苦しい思いをしているのに。
がんじがらめな人生だと思った。それは今でも感じているが。
どうやったら脱却できるのか。
その10年後、俺はアダルトチルドレンという用語に出会う。
ようやく自分が抱えている、生き辛さの原因が分かった。
自分のせいではない、という安心感。自分の努力が足りないわけではなかったことに救われた。
素直にうれしかった。
それからはカウンセリングに通い、自分の少しでも好きなことを実行しようというのが日々の目標になった。
この2年の間にアニメが好きになった。ライトノベルも読むようになった。今更ながらこういう業界っていいなーと思い始める。
小学生の夢=サッカー選手になりたい、というレベルの敷居が高そうな内容だ。
例えばゲームを作るとか。アニメ制作するとか。小説を書く、とか。
全てやったことはない。
まったくの未経験、しかも37歳のオッサンにはかなり門戸が狭いだろう。
夢見がちな、青い鳥症候群に陥ってるんだろう。
今までやりたいことがなくて、他人から期待されることばかりをやってきた。それが正しいと思って。でも楽しくない。他人の評価に振り回されるからだ。
だからその反動が強く、夢見がちになってしまう。
小説書くのは、プライベートでもできる。それは休日にやってみよう。
それとは別に、転職したい。4か月前はやはり青い鳥症候群になってしまい、転職サイトを見ても、あれが駄目、これが駄目なんて思って、応募したい会社がなかった。
何故、駄目と感じるのだろうか。
それは自分の内面の問題が大きい。自分と向き合うことが必要なのだろう。
しんどいけど、少しでも幸せな未来にするために、頑張ってみよう。
ちなみに俺を引き抜いてくれた上司かつ釣り仲間は、トラブルを起こして、自分が3日間の有給を使って旅行に行っている間に、退職させられた。あの時は寝耳に水、ミニにタコであった。
今日は思ったことを思うがままに書いてみた。
そうやって無心に書くと、ネガティブな内容になるんだなーと改めて自分の内面が分かった気がする。
でもちょっとすっきりしたかな。