VR ZONE 新宿でVRのアクティビティを体験してきた。未だに頭がクラクラする・・・
VR・・・ virtual realityの略で、映し出された仮想空間にあたかも自分がいるかのようなリアリティをもった映像が見られる。
頭にヘッドディスプレイなる器具を身に着けるんだが、これがまあまあ重い。見た目は暗殺とかで使用する暗視ゴーグルそのもの。
んで俺みたいな眼鏡っ子だと、この器具の重みで眼鏡を支えている鼻のフレーム部分が突き刺さってきて、鼻くいコンドル状態。くいコンドル祭り。
だんじり祭りかってぐらい、あまりに激しかったので、途中から痛みの方が気になって仕方がなかった。鼻の細胞、多少死んでたんじゃないかな。
ディスプレイをきつくしめても鼻が痛いし、緩く締めても頭が重く感じるし、コンタクトレンズを持って行ったけど、装着しなかったことを後悔。
コンタクトってツケ外しが面倒なんだよね。。。
いきなり脈略のない文章から始まったけど、新宿にVRのアミューズメント施設があるってんで、今日は有休取って行ってきたんだ。
えっ?現実逃避して仮想空間に逃げ込んだって何も変わらないって?
転職するとか言ってるけど、いつまでたっても進展しないじゃないか!まるでどこかのお店でやっている毎日が閉店セールのようだな、だって?
やるやる詐欺!?
そんなプレッシャーかけられたら、ますますしんどくなっちゃうじゃないか。たまには休息ぐらいしたっていいじゃないか。ようやく仕事が落ち着いてきたのだし。
といいながら、最近は祭日がない週に1日有休をとり、週休3日制のような暮らしをしている。
今の会社では有休がある程度自由に取れるのが魅力。仕事はつまらんから絶対に転職するけど。本当だよ!?
んでせっかくの3連休にしたのだから、家でダラダラと過ごすのではなく、どこかに行こうと決心。最近流行っているVRに俺も乗っかろうと思い、ホームページでチケットを購入した。
俺が買った1day4チケットは4千円以上もかかった。アクティビティが4種類体験できるらしい。んで、4種類の体験ゾーンがあって、それぞれのゾーンではいくつかのアクティビティがあり、どれかを選ぶ必要がある。1ゾーンにつき、1つしか選択できないわけだ。
もちろん、追加でアクティビティチケットを買うことも可能だが、1day4チケットじゃないと、できないアクティビティもあるようだ。最初に受付の人が説明してくれるよ。
俺がまずやったのは、1day4チケットじゃないとできないマリオカート。
思えば高校時代にスーファミのマリオカートをやり込んでいた俺だから、VRだろうと、楽勝だと自信満々。ちなみにあの時代から20年は経っている。
いや、ニコニコ闘会議でマリオカートのタイムアタックが2位だった俺なら大丈夫だ。それよりも、一人で来たが、周りはカップルや団体が多い。そっちのほうが心細いぜ。嫁を誘ったが、2秒で断られたんだ。
マリオカートってみんなでガヤガヤやるもんでしょ?3人組みと俺一人とかだったら、気まずくてどうしていいか分からない。穴があったら、地中深くまで入ってじっとしていたい。
そんな気持ちで20分ぐらい並んでいただろうか。ネガティブ思考に陥っていた俺は時間があっと言う間に経ってしまう、相対性理論に恨み言を言っていた。
「今だけはアインシュタインに文句を言ってやりたい気分」なんてセリフはこんな時に使うのだなと実感。
お姉さんに呼び出されて、操作説明をしてもらうが、カップルと俺と他1人に渡された説明書の言語が違う。どうやら、カップルは中国人、もう一方は英語圏の人、そして中国の富裕層みたいなツラをした日本人の俺の4人グループになったようだ。
こんなところで国対抗戦。ワールドカップが勃発。
VRに着けられたヘッドセットで会話ができるのに、言語通じないんじゃ意味ないじゃん。ちょっと笑えてきた。
んでプレイした感想だけどね、まず何よりも気持ち悪くてしょうがない。画面酔い。
本当、三半規管が弱い人には向いてないわ、VR。
画面がやたらと動くから、途中からしんどくて、
「吐きたくて、吐きたくて、震える」って西野カナが歌ってた通りになった。頭の中でずっと西野カナが熱唱。
ヘッドフォンから聞こえる絶叫は何言ってるか分からんし。ハンドル乱れまくりで画面も乱れまくりで、俺の意識も乱れまくり。ついでに西野カナも乱れまくり。
でもなんだかんだで1位をとったよ。お姉さんから「おめでとうございます、1位ですよ!」って褒めてもらったけど、感情はこもってなかったYO!
めまいがしてブルー将軍になっていたけど、タオパイパイみたいに、柱に乗っかって、家にすっとんで帰りたかったけど、せっかくお金払っているし、もったいないと気力を振り絞り、「はねチャリ」とかいうアクティビティに並ぶ。
今日は平日だからか、どこのアクティビティも30分もかからずに入れるぐらいしか、人がいなかったのはある意味、誤算。すぐに順番がまわってきてしまった。
まだ、気持ち悪い。
ここは自転車みたいにペダルをこいだり、ハンドルを動かして、ガンダーラにある、天空の城に誰が一番先に着くかを競うゲーム。
何故か高所からのスタート。高所恐怖症で不安な方は言ってくださいねー!とお兄さんが事前説明をしていたが、誰も辞めます、なんて手をあげる人はいなかった。
んでVR機器を装着して、スタートする用意ができたら、あまりの高所だったからか、となりの女性が「ギャー!! 無理ですぅー!!」っていきなりかよ、おい。
この「ギャー!!」ってのニュアンスは、漫★画太郎先生が書く「ギャー!!」ね。
結局、1人が始まる前に脱落して、3人でプレイしたんだけど、相手を見る暇なんてなかった。操作が忙しいのもあるんだけど、
「吐きたい、何も。捨ててしまおう。トイレ探し彷徨うMy Soul!!」と俺の頭のB'zが荒れ狂う。
途中、目をつむったりして、ファントムを抑えつつ、何とか1位でゴール。
達成感よりも早く介抱してください、って感じだった。冷や汗で体中びっしょり。
あとアクティビティが2つ残っていたけど、もう限界。世の中、金が全てじゃないんだ、と捨て台詞を吐いて、しんどさのあまり、帰っちゃいました・・・
俺のMy Soulを吐かなくてよかった。。。本当、「我慢できなーい!」って感じだった。B'zの気持ちが今なら分かる。なんのこっちゃ。
空腹が悪いんだ、とフラフラになりながら、神保町に行き、餃子を食べて、漫画喫茶で休憩してから帰ったが、未だにフラフラ。後遺症ありまくり。VR恐るべし。
総括だけど、まずVR ZONE新宿はおひとり様でも全然大丈夫。俺は「友達いないと思われるの嫌だな~発作」が起きただけなので。ていうか、大げさに言っただけで実は何とも思わなかったし、おひとり様は結構いたよ。
ただ、眼鏡の人は多少しんどい思いをするかも。眼鏡の大きさにもよると思うけど、鼻が痛くなるので、できればコンタクトのほうがいいと思う。
あと、車酔いする人は本当にきつくなるから注意が必要だね。酔い止めの薬とかあったら飲んだほうがいいんじゃないかな。楽しさよりも苦しさが勝ってくるから。いや、マジで。
そういうのが問題ない人であれば、とても楽しめる施設だと思う。まだまだアクティビティはいっぱいあるから、1日じゃまわりきれない。映像の迫力も満点なので、現実から逃げ出したい人 VRの世界を堪能したい人にはおすすめ。
俺にとっては試練の一日だった。しばらくVRの世界から離れます。いずれ、小型になって、眼鏡でも問題なくなって、酔いの対策なんかも出来上がったら、また挑戦してみようかな。
本当、しばらくはいいや。