部屋の衣替えをした。ソファでの作業が捗らないことを今さら知った2017年冬。
家は嫁と2人暮らし。2LDKで1つが寝室、もう1つを俺が自由に使わせてもらっている。
そこには弾いてもいないギター、埃まみれでハンガーラックの重しとして使っているエフェクター、光が強すぎて間接照明としての機能を果たさないニトリで買ったライト。
無駄なものに囲まれているが、いつかは使用するだろうと思って捨てられない。
ソファだってそうだ。7万ぐらいして買った高価なもの。アメリカンな感じでリビングにソファを置いてテレビを見れるような暮らしがしたかったんだよね。
そんで最初リビングにあったそれは、俺の部屋に追いやられ、今は寝間着やら、毛布やらの起き場になっている。結局、自分達は床に座って生活している。
だってこのソファ、しばらく座ってると背中と腰が痛くなってくるんだよね。これもニトリ製品。ニトリが駄目なんじゃなくて、買う前にちょっと座って、なんか色もいいし、オシャレっぽいし、買っちゃえ!みたいな勢いに乗っただけで、どこか痛くなるなんて考えもしなかった。
でもせっかくの高価なものだし、頑張って使おうと、パソコンを使用するときに使うことにした。
平日の流れは、家に帰ってくる⇒飯食った後、ソファでPCいじる⇒腰痛くなる⇒寝っころがる⇒知らん間に寝ている⇒夜眠れない⇒朝から疲れている
まったく役に立たないソファだ。ソファって体癒すためのものじゃないの?なんで背中の部分固いの?何か最近、中央辺りが沈んできてないか?心なしか、背もたれも曲がっているようにみえる。
決して自分の体重が重いからではない。ソファって万人の体を癒すものでしょ?人選んでどうするの?俺だって努力してるんだ、お前も努力しろよ。
そんなこんなで自分の部屋が嫌いである。だって座る場所がソファしかなくて苦痛なんだもの。
だから衣替えをしようと一念発起し、完成イメージを思い描こうとする・・・も、
イメージ湧きません。
そりゃそうだ。今まで一人暮らしとかほとんどしたことないし、衣替えとか実家の時も考えたことほとんどないし、ってか自宅にも机なんてなかったw
大学受験もベッドに寝っころがってやり、いつの間にか寝ていたな。
その頃の俺は、何で疲れてもいないのに寝てしまうんだ、どうなっているんだ俺の体は?なんて病気を疑ったりもした。
何てことはない、寝る体制になれば、自然と人は寝てしまう。そんなことも知らずに育ってきたのだ。ちなみに夜ハミガキをする習慣がついたのは30歳すぎてから。
工夫が苦手、何とか根性で補おうとする。それが俺だった。
だから、衣替えをどうやっていいか分からない。
嫁に泣きつく。
面倒くさそうにこうやればいいじゃんって、紙に汚いレイアウトを書き、俺に手渡す。だが物を移動する前から、面倒くさくなってくる俺。
あまり成功イメージが湧かず、頭の中でシミュレーションを色々行い、それだけでエネルギーを多量に消費。脳がもう働きたくないモードに突入したからだ。
さらに嫁に泣きつく。
一緒に物を動かしてもらい、ちょっと変えると・・・
以前より大分いいかも。
ソファと机は離し、代わりに会社の粗大ゴミから引き取ってきた、オフィス用座椅子を置く。
おぉ、何だか部屋が書斎になったようだ。
イメージがあまり湧かないものでも、最初にちょっと動かしてみると、やっぱここはこうしたいとか、こっちの角度がいいかなとか次々浮かんでくる。
大事なのは、まず実際に動いてみることだったんだと今更実感。
4,5回の微調整が終わり、埃まみれの部屋を雑巾がけする。
部屋が汚いのはしょうがない。掃除担当は俺だけど、掃除機はルンバのみだし、ルンバを使うの面倒くさい。だって床で生活しているから。ルンバ動かすとき、色々物どけないとあいつ働かないから。それもこれもソファでの生活がストレスたまるから。
そう、すべての元凶はソファだったのだ。
あいつは今も部屋の更に隅っこに追いやられ、洋服の置き場となっている。