わたらせ渓谷鐵道に行ってみる。 その4
駅が過ぎるにつれ、段々と寒さが増してくる。でもまだ涼しいと感じるレベル。電車はどんどん進んでいく。
水沼駅では駅内に温泉があった。この写真じゃ分からんだろうけど。
10分程の長いトンネルを通過する際に、車内でイルミネーションが発生
このトンネル内がめっちゃ寒くて、半袖一枚じゃ耐え切れず、とうとうジャンパーを羽織ることにした。途中でイルミネーションにも飽きたが、まだまだトンネルが終わる気配もない。トンネルを通過する際の音ってかなり大きくて、大人も何人か耳をふさいでいたし、子供は怖がってお母さんの胸に顔を押し当てていた。
ようやくトンネルも過ぎ、通洞駅に到着。ここら辺は足尾銅山と呼ばれるところで、僕も聞いたことのある名前だ。もう働いている人はいないので、跡地ということになる。
廃屋加減が良い感じ。トロッコで坑内観光ができるようだ。
足尾銅山が最盛期だった頃は、桐生市なんかよりもずっと栄えた街だったそうだ。今は住宅街も廃屋が多く、電車からは見えなかったが、ちょっと行ってみたかった。工場?のオンボロ加減を見ただけでカッコイイと感じる僕は廃屋・廃線巡りなんかも性に合っているのかもしれない。ゴーストタウンとか行ってみたい。今度は電車目的ではなく、廃屋目的で来てみよう。
通洞駅で待てば折り返しの通常電車がすぐ来るらしい。よって、ほとんどの人はこの駅で降りた。僕は駅メモでチェックインする、という義務があるので、終点までいくが、車内には5人ぐらいしか残っていない。
僕は間藤駅から折り返しのトロッコわっしー6号がいいタイミングで出るのを知っていて、それに乗ろうと考えていた。が、車内放送にて、わっしー6号は満席なので乗れません、と聞き、ショックを受ける。次の折り返しの電車は間藤駅で1時間待たなければいけない。何か見どころがある駅だといいな。
通洞駅⇒足尾駅を抜け、ようやく終点である、間藤駅に到着した。かなり長い旅だった。わたらせ渓谷鉄道は全部で17駅。トロッコ号で約1時間45分程かかった。ホームや電車を記念にバシバシ撮影する。
何かね、この駅、何も見所ないのよ。しょうがないから、ちょっと駅から離れて、街並みというか、適当に路地とか入ってたんだけど、ずっと獣の臭いがしてた。 養鶏場でも近くにあるのだろうか。
やっぱり見るところもなくて、お店もないし、しょうがないから駅に戻ってきたんだけど、さっきまでいた同士達が一人残らずいなくなっているではないか。
おそらくみんなは折り返しのわっしー6号を予約していたんだろう。そんなことを一切考えず、何とかなるだろうと楽観的にいた僕は、駅でただ一人ぽつんと佇む。
上の写真にある、ベンチに座り、そこで読みかけのラノベを読むしかなかった。