わたらせ渓谷鐵道に行ってみる。 Final
間藤駅で一人ぼっちラノベを楽しんでいたが、日が落ちて辺りも多少薄暗くなり、人の声もしないことに若干の不安を覚える。周りは住宅地だらけなので、特に何が起こるわけではない。
それにしても、周りにコンビニすらないこの一帯で、住人はいったいどうやって暮らしているのだろう。コンビニとブックオフが近くにないと僕が暮らすことは到底できない。
そんな事を考えているうちに、ようやく帰りの電車が到着。たった1時間の待ち時間だったが、長く感じられた。
1人しかいないので、車内をうろちょろしていると、グッズ販売のポスターを発見。行きのトロッコ号に貼ってあったものと同じだが、お土産として何か持って帰りたい、そんな思いが急に募ってきた。
トロッコ号でも売店があったんだけど、近くにアテンダントさんがいなかったし、どうやって買っていいか分からなかったので、結局断念したのだ。
通常電車ではアテンダントさんがいる時に限り購入できるようだが、この電車にはいないとのこと。ちょうど電車を乗り換える相生駅でグッズを買えるようなので、「わっしークリアファイル」を購入することに決めた。
行きと違って疲れからテンションも低く、車窓から見る景色が何だか味気なく感じる。でも足尾銅山の廃墟だけはやっぱりかっこよかったw 僕の廃墟好き、確定。
しばらくすると、ホームに温泉がある水沼駅で、顔をタコのように真っ赤にした女性が乗車してきた。足取りも怪しい。痩せてる割にお腹が膨れているので妊婦っぽいが、酒飲んで大丈夫なの? 絡まれないよう、視線を合わせないように観察していたが、案の定、近くに座っていたお姉さんに「友達になってください」と絡んでいた。お姉さんはスマホ持ってくるの忘れた、なんて言ってたけど、最終的には手書きのメモにアドレスや名前を書いていた。優しい、のか・・・?
帰りの電車はやたら時間が長く感じられたが、ようやく相生駅に到着。駅員に特急券と「わっしークリアファイル」をもらい、特急りょうもう号で北千住駅まで乗った。もちろん、道中の駅を駅メモでチェックインしたことは言うまでもない。
北千住からは千代田線で町田に寄り、やはり旅の恒例となった蒙古タンメンを食す。死ぬほどうまい。
家に到着したのが23時と大分長旅になってしまったが、旅を振り返ってみると、楽しかった、の一言である。もっとこの思いを味わいたいが、近場で残っている鉄道で興味あるのは秩父鉄道のSLぐらいで、秘境駅が多い飯田線も愛知~長野区間だから日帰りでは難しそうだ。
夏に青春18きっぷを買って、まとまった休みに行ってみようと思う。また、冬の東北も興味がある。雪景色を電車から見てみたい。そちらも18きっぷが買える冬期間に行ってみよう。
最近、毎週のように電車の旅に出かけているので、その度、お金をじゃぶじゃぶ使っていて、ちょっと恐怖を感じる。でもお金は自分の為に使うものだ、と勇気を振り絞り、楽しかった今日のような気持ちを思い出し、このスタイルを貫いていこうと思う。