ゲームと共に歩んできた人生 その4
大学に入って、何とか友達が出来た。4人グループでご飯を食べに行ったり、ゲーセンいったり。しかし2年になって、一人が大学にこなくなる。3年になり、もう一人は必須科目を落としてしまい、留年し、その後に退学する。
僕と、僕と同じ苗字の友達2人でいたが、大学4年のあることをきっかけに仲違い。というか、僕が完全に見限ってしまった。彼は卒業式で名前を呼ばれていたが、姿を現すことはなかった。
大学3年の後半になると、卒業研究の為に、どこの研究室に入るのか決めることになる。僕は人気があった教授の研究室に運よく入ることが出来た。
院生や同級生と全く打ち解けることができなかったが、とあることをきっかけに、仲良くなれた。卒業研究をしなければならないが、家から大学までは遠く、バイトもある。なので、よく泊りがけで卒研のプログラム(プログラミング専攻だった)を書いて、朝方まで仮眠して、バイトの為に地元に戻る、という生活を送っていた。
研究室に泊まる同級生が多く、夜中にみんなでコンビニ行ったり、ネットゲームをやったり、馬鹿話をして過ごす日々。暇な時も、その研究室に行けば誰かしらいるので、フラれて傷心の時には気が紛れた。院生の知り合いの女性達と、最初で最後の合コンをしたこともある。みんな、すべからくブスだった。
卒業までこの仲間に助けられ、大学生活を楽しく過ごすことができた。一方、就職活動はというと、企業説明会に行って話を聞いても全く興味が湧かない。10社ぐらいは説明会に行ったし、1次面接に受かったところもある。
でも結局、その先が続かなかった。
面倒になって2次面接にも行かなかったし、就職活動をやる気になれない。途中からは、来年自分はフリーターになるんだな、と漠然と思うようになった。そしてそれは現実になる。
正直、人生で一番後悔しているのはいつか?と聞かれたら、真っ先に大学時代をあげるだろう。もっとこうしておけばよかった、と思えることがいっぱいある。ただ、最後の1年、研究室にいた時間だけは良い思い出だったのが唯一の救いだ。
そして僕はフリーターになった。